甘い誘惑のわけ

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皆さんは、疲れた時にどんな食べ物が食べたくなりますか?「甘いもの」「しょっぱいもの」「辛いもの」など、人それぞれだとは思われますが、疲れた時に「甘いもの」が欲しくなるなぁーという感覚は、皆さんの身体のメカニズムに沿った正しい感覚なのです。「甘いもの」の正体は、「糖質」です。皆さんが、疲労とともに摂取した「糖質」は、身体を維持し、疲労を回復させる栄養素として、小腸で吸収され、たんぱく質などよりも、ずっと、すばやくエネルギーとなります。皆さんが、「甘いもの」として摂取した、「砂糖」の中にある「糖質」は、「ブドウ糖」と「果糖」と呼ばれる2種類の「糖」からできています。そのうちの「ブドウ糖」には、塩分とともに水分をすばやく吸収させる働きがあります。スポーツドリンクなどに、甘く味付けがされているのは、そのような働きをもたらす役割もあるのです。また、脳の活動にも「糖」の存在が必要不可欠であります。皆さんが、疲労した時に手にする、エナジードリンクや滋養強壮剤と呼ばれるドリンクも、「甘く」味付けされているのは、そのような理に適った裏付けがあるのです。また、滋養強壮剤などのドリンク剤には、多くの場合「カフェイン」が含まれていますが、このカフェインには、眠気覚ましなどの覚醒作用があると言われています。カフェインに関しては、個々人のカフェインに反応する身体の感度的なものがあるので、カフェインの成分に敏感な人は、ノンカフェインタイプのドリンク剤をチョイスした方が良いかもしれません。ノンカフェインのドリンク剤には、その他にも、タウリン、ビタミン、生薬として朝鮮人参、冬虫夏草、霊芝などが使用されている事もあり、ノンカフェインであっても、カフェイン以外の成分が、疲労をサポートしてくれるでしょう。最近は、「糖質」を毛嫌いする人々もいますが、「糖質」は、人体にとっては、重要なエネルギー源となります。「糖質」の過剰な摂取も、過度な制限も、身体に良い影響は与えません。「糖質」の代替え品として「人工甘味料」なども注目されては、おりますが、そのメカニズムは「糖質」とは全く異なる成分でありますので、反対に人体に与える悪影響が懸念される声も出てきているようです。

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